
「痛々しいが清々しい」 2008-09-23
「このレビューが参考になった」と投票した人:0/0
マスターズ最終日を戦う沖田圭介。そのマスターズも第17番、最終18番に差し掛かっている場面です。
足の怪我の痛みを面に出さずにプレーしていますが、一方でここまで人は我慢強いものか?また、ここまでしてこの年だけにこだわる意味合いはプロ選手として相応しい態度なのかは疑問です。
一方では、今ではあまり聞かない「命を惜しむな、名を惜しめ」という古来の考えに則ると清々しい気がするのも確か。沖田のプレースタイルも清々しいですが。
巻の最終には、足の怪我を恐れずに放つ沖田のビッグドライブを見た、確固たる自分のプレースタイルとゴルフ理論を持つブラッド・オーエンが、沖田に対して畏敬の念を持つ姿は、やはり「命を惜しむな、名を惜しめ」という、オーエンにとっては異国の、古来からの考え方・態度への畏敬のようにも感じます。
相変わらず、各章末の文章が過去形なのが、沖田のプレーがマスターズで終わるような感じがして気になりますが、話としては前巻、前々巻に較べると悲壮感が薄れていて、読んでいて清々しい気持ちが強かったストーリー展開でした。